日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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109日本のイスラーム、戦後の歩み ―20世紀後半から今日まで―曜日の礼拝には顔を合わせ、お互いが健在であることを確かめ合っていた。そしてある時点から彼らの間に互助会的な「イスラーム友の会」が設立されたのである。二.新しいイスラームの胎動1953年3月9日、世話人一同の名で、東京上野の韻松亭で開催された「イスラーム友の会」では、一年前からの懸案事項であった、日本人回教徒の団体結成について協議された。そして申し合わせ事項として(一) 現下の国際情勢、新興イスラーム世界の動向、再建途上の日本の回教問題の性格等に鑑み、日本人回教徒の団体結成の必要性の再確認。(二)団体名は「日本ムスリム協会」とする。(三)会則、趣意書の起草委員に今泉義雄、渡辺正治、脇坂利徳、松林亮を選任。(四) 発会までの準備委員に小津幸雄、川崎寅雄、秋沢克己、古澤賢太郎、栗城赳、山路廣明、鳥山和人を選任。次いで当時知り得た日本人ムスリム全員と、これまで回教問題に関わってきた従来の有力者を含めた47人に対し、「日本ムスリム協会」の結成を呼びかけ、ついに同年4月28日、今泉義雄(サディーク)を会長に選出し65人の会員をもって発足したのである。一これからは、かつての様な国家的組織の中で生きるのではなく、会員一人ひとりが、それぞれの仕事

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