日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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130はじめに1891年のアブドルハリーム野田氏の入信を日本イスラーム元年とするならば、約120年の時が流れたことになる。その間にさまざまな出来事があり、ムスリムは増加してきた。そして最も大きな波が1985年ころから押し寄せてきた。わずか二十数年前のことである。それ以降、ムスリムは急増し、マスジドも各地で名乗りをあげるようになった。この近年におけるムスリムおよびマスジドの増加の推移と現状とを統計を交えて見ていこう。一.近年のムスリム増加の推移1969年日本ムスリム協会発行の機関紙に、日本のムスリムの数は、日本人と外国人ほぼ同数であると記載されていた。そして、当時のムスリムは東京と神戸の二つのマスジドに収容できるほどの数しかいなかったようである。その後、ムスリム数は緩やかではあるが増加の一途を辿っていた。1982年アラブ イスラーム学院の開校、イスラミックセンタージャパン本部ビルの開館と日本のイスラームにとって待望のイスラーム情報発信の拠点が相次いで完成することにより、よりよい環境を得ることができるようになった。折も折、1985年頃からバブル景気が訪れた。(表1参照)その時に第一波として海外からムスリムたちが多数流入してきた。さらに、第二波、第三波と間隔をおいて波が押し寄せるたびに、日本のムスリ

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