日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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133統計から見た日本のイスラーム婚が行われたのかは、正確な数字を統計で割り出すことはできない。こうした一部のパキスタン人、バングラデシュ人が日本人配偶者を持つことにより、日本での長期滞在が可能となり、日本のムスリム社会での大きな役割を担えるようになったのである。同時に、配偶者である日本人女性は婚姻に際してイスラームに入信し、もともと小規模であった日本人ムスリムの構造を変えるほどの存在となっていった。第二波:イランからの流入1988年イラン・イラク戦争終結により、イランでは多数の復員兵が帰還してきた。しかし、国内には充分な仕事口がなく、海外に職を求めて出国する若者が多かった。イラン人にとって日本は査証免除国であり、簡単に入国でき、バブル崩壊後もまだ高収入が得られる魅力的な国だったので、その中には日本を目指す者もいた。そして、表2のように1992年には在留外国人登録者数でパキスタンやバングラデシュを上回るほどとなった。しかし、1992年4月15日、外務省はイラン人に対して査証免除措置を一時停止という抑制策を講じた。それにより、1995年にピークを迎えるものの、それ以降は減少の一途を辿っている。第三波:インドネシアからの流入表2の在留インドネシア人登録者数を見ると、1990年頃に増加が始まり、1996年頃には急増していることがわかる。この増加は、1990年外国人研修生受け入れ枠の中小企業への拡大、

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