日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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140最後にインドネシア人は、両国に比べて登録者数で大きく上回り、増加率も高い。しかし、その中で最も多いのは『特定活動』と『研修』であって一般的に二年か三年の比較的短期の滞在である。『日本人の配偶者等』が年々増えていることから、国際結婚も増加傾向にあるのが特徴と言える。『永住者』数も年々増えており2007年にパキスタンに並んだ。今後も増え続けることを考えれば、インドネシア人は国内最大の民族であって、将来日本のムスリム社会の中で大きな役割を担っていくことは間違いない。表2のグラフを見てみよう。三つ波が押し寄せたが、イラン人以外はその後も定住化しながら増え続けている。二.ムスリムの数(一)日本人ムスリム日本人ムスリムとは、日本国民でイスラームを信仰している者を指し、その数については、一説に数百、また一説に数千、数万と大きく二桁もの数の開きがある。日本の戸籍、パスポート、国勢調査にも宗教を記載する項目がないため、日本の統計から数を特定することはできない。では、国内の宗教法人格取得のイスラーム団体やマスジドで入信を行った人の数を集計すれば、どうだろうか。しかし、これらの施設での入信は入信経路のひとつであっても、すべてではない。イスラームの入信とは、二名の成人したムスリム証人の前で信仰告白をすることで手続きが完了する簡単なものである。したがって、それらの施設で行わなくとも、小規模マスジド、留学生会館、個人宅などで行う

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