日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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142ある。なぜならば、愛媛県の日本人ムスリム40名というのは、所在確認ができた数であって、実際の数はもっと多いからである。また、サンプルとした愛媛県が中央から遠く離れた立地であり、全国の平均的な地域でないことも考慮されなければならない。では、実際に日本人ムスリム人口はどのくらいなのだろうか。信頼できる資料がないので分からない、で済ませると不消化となる。どうしても数字を発表しなければならないとすれば、『イスラムのホームページ』三 のラマダーン突入時のアクセス数、各団体・マスジドの運営担当者などの見解など可能な限りの事柄を綜合して考えた場合、日本人ムスリム人口は、現在1万人を超えたくらいではないかと思える。(二)在留外国人ムスリム前述の主要三ヶ国の2008年在留外国人登録数を合計すると48,520人になる。その三ヶ国以外にも国内で目につくのが、マレーシア人、スリランカ人、インド人、トルコ人、エジプト人、中国人などである。表4のムスリム数は、在留外国人登録者数にその国のムスリム比率を単純にかけて算出したものである。表4を見ると意外な結果が出ていることに気がつく。それは、ムスリム数で中国、フィリピンがパキスタン、バングラデシュを上回っていることである。両国については、ムスリム居住地区が中央から離れた地域にあり、この数字ほどのムスリムは在留していないと思える。またマレーシアの場合、ムスリムであるマレー系マレーシア人は『留学』が多く比較的短期の滞在であるが、非ムスリムの中国系マ

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