日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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144レーシア人は『永住者』となる傾向にあり数も多い。一方、スリランカについては、ムスリム比率が少ない国だが、日本在住者についてはムスリムの比率が高く、沢山のムスリムが在留している。こうした事柄を考慮し、さらにリストに載っていない国のムスリムを加えて考えると、約10万人の在留外国人ムスリムがいると言える。1969年に日本人と外国人の比率が1:1だったものが、日本人は入信と自然増加で一万人を超え、一方、外国人は主に移入による社会増加であり、その増え方が急激だったため、現在では1:9と圧倒的に在留外国人が多い状態となっている。三.マスジド(モスク)増加の推移第一波として南アジアより多数のムスリムが流入してきた頃、東京では、1982年アラブ イスラーム学院が開校し、礼拝所をムスリムに解放したものの、1986年旧東京ジャーミィが解体され、結局マスジドとしてムスリムが集まれる場所は、唯一アラブ イスラーム学院礼拝所だけという状況であった。(表1参照)ムスリムは、日々の礼拝を一人で行うよりは複数で行おうとし、ラマダーン月には、日没と同時に仲間と一緒に断食明けをし、タラーウィーフ(またはタラーウィーハ)の礼拝四 を集団で行う。このように、ムスリムは行を行おうとすれば自然と集まりはじめるものである。また、遠く離れた異国の地

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