日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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153統計から見た日本のイスラーム五.今後の課題急激なムスリム増は、ムスリム社会に大きな課題を投げかけるようになった。そのうちのいくつかを紹介しておこう。(一)子女教育南アジアからの流入が始まってすでに25年が経過した。彼らの二世たちにも青年期に入っている者も多い。しかし、幼少の大切な時期にマスジドができておらず、充分なイスラーム教育を受けられなかった青年も多い。まさに、後発のインドネシア人たちの子女が今その時期を迎え、イスラーム教育の必要性を訴えている。増加している日本人ムスリム子女の教育も、重要事項のひとつである。すべてのマスジドが、子女教育を真剣にとらえ、取り組むべき時期が到来している。(二)国際結婚パキスタン人男性と日本人女性の国際結婚が圧倒的に多いが、インドネシア人の場合は、インドネシア人男性と日本人女性、また、その逆の日本人男性とインドネシア人女性との比率はほぼ同じである。聞き取り調査をしたところ、インドネシア人男性と日本人女性の比率は、東京6:4、岐阜3:7、愛媛2:8、福岡7:3と、都市と地方では比率が逆転している。男性がネイティブムスリムである場合にはそれほど問題にはならないが、男性が日本人の場合、ネットワークを築きにくく、マスジド側から

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