日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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154の積極的な働きかけが必要となってくる。(三)日本人の役割民族単位でグループを作ることは何の問題もなく、その中でお互いの信仰を高めあい、協力しあうことは重要だ。しかし、ムスリム社会の一員として、さまざまな民族が集うマスジドに足を運ぶことも重要である。日本人と外国人の比率が1:9である現実の中、日本人の足はマスジドからまだまだ遠のいているが、日本人は土地の者として、企画運営面で大きな役割を担うことができる。その意味でもマスジドは、日本人に期待している。また、インターネットの普及で、イスラーム情報の取得が容易になったことによる入信者の増加、国際結婚による入信者の増加、日本語ネイティブスピーカーである在留外国人二世の存在など、マスジドにおける日本語でのイスラーム指導の需要が高まってきつつある。日本人指導者陣の養成が必要とされる。(四)墓地問題ムスリムの増加は、そのまま墓地不足につながり、新たな墓地の購入が不可欠となっている。ところが、イスラーム団体・マスジドが墓地の確保に乗り出しながらも、まだ続くイスラームに対する逆風と、土葬という条件から、許可が得られず膠着状態になっているものが多いのが現状である。

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