日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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180ーに音楽家、旅行業界関係者など、底辺が広がっているようです。若い世代の関心が高まりつつある徳増 近年のインターネットの普及がイスラームに関する情報収集を容易にし、特に若い世代が「イスラームとは何だろう」と関心をもつケースが増えているようです。また、ムスリム同士が結婚することによって家族が増えつつありますから、今後ますますムスリムの存在も大きくなっていくでしょう。先ほど奥田先生から、「日本の社会は宗教に対するアレルギーがある」というお話がありましたが、日本人は面と向かって拒絶するのではなく、無関心、見方を変えれば寛大であるともいえます。その点はムスリムが活動を行うにあたって、わりあい自由な風土といえるのです。私どもの日本ムスリム協会でも1952年の設立以来、会員数約300人と小所帯ながら、日本人への正しいイスラーム伝承、信者間の相互扶助、国内外のイスラーム団体との交流・協力と、幅広く活動を展開することができました。また、90年代を境に外国人ムスリムや留学生の連携が盛んになり、現在60前後の協会・団体が存在するとされています。緩やかではありますが、しかし確実にイスラームの力が結集しつつあるのを感じています。片倉 徳増先生のおっしゃるように、私のまわりでも若者層、それも熱心で優秀な人材のなかからイスラームへ興味をもち、勉強をはじめる人たちが増えていますよ。以前、早稲田大学の政治経済学部から中央大学の大学院に入った後、私のところに「イスラームの勉強がしたい」といって学び

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