日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
187/220

183座談会 日本人が語る―イスラームと我々の未来励ましを受け、どうにか自分のなかにイスラームを築くことができたと思っています。旅立ちの際に日本の学友たちが歓送会を催してくれ、イスラーム圏に足を踏み入れるにあたって、「タバコを吸ったら鞭打ちだぞ」「礼拝を間違えたら首を切られるぞ」と、身震いするようなアドバイスをいただきましたが・・・当座談会にお越しの徳増先生も歓送会に列席くださった先輩のお一人でしたね(笑)。ともかく私は、当時1日2、3箱は吸っていたタバコを「機内での一服を最後にやめよう」と覚悟を決めたものです。 ところがですね、現地に到着し、これからの拠点となる寮に入ったところ、出迎えてくれた寮生が「よく来た、よく来た。疲れただろう、まずは一服」とタバコを勧めてくれるじゃありませんか!「吸っていいのか」と聞き返したところ、「遠慮するな」というので早速、言葉に甘えさせてもらいました片倉もとこ(かたくら もとこ)国立民族学博物館、総合研究大学院大学名誉教授。経歴:東京大学理学系研究科地理学専攻博士課程卒業。理学博士。津田塾大学教授。ブリティッシュ・コロンビア大学客員教授。アラブ文献研究センター客員研究員。中央大学総合政策学部教授等。大同生命地域研究奨励賞。エッソ研究奨励賞。石油文化賞。各務記念財団最優秀図書賞。アジア経済研究所開発途上国研究奨励賞などを受賞。著書:『Bedouin Village -A Study of Saudi Arabian People in Transition』(東京大学出版会)『アラビア・ノート』(NHKブックス) (ちくま学芸文庫)『イスラームの日常生活』(岩波新書)など多数。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です