日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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188イスラーム諸国との関係の歴史奥田 ここまでイスラームの寛容性、ホスピタリティー、ヒューマニティー、そして簡潔性という、かなり重要な魅力を語っていただきました。それらのすばらしい特性にもかかわらず、なぜ日本人とムスリムの交流が限定的なのか。ここからは、日本におけるイスラームの現状を探っていきましょう。交流の歴史をたどることは、今後の課題や展望を探ることにもつながると思います。日本ムスリム協会、そして日本サウディアラビア協会事務局長として関わってこられた徳増先生にお話を伺いたいと思います。徳増 それでは、主にサウジアラビアとの交流になりますが、お話します。日本とサウジアラビアとの交流の歴史は1955年にはじまります。1960年に日本の財界有力者らの呼びかけを受け、当時交通大臣だったスルターン・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サウード皇太子兼国防・航空相兼総監察官ご臨席のもと、両国の友好・親善促進と相互理解を目的とした「日本サウディアラビア協会」が発足しました。その会員数は現在約40社にのぼります。私は1994年から2009年まで事務局長を務【第二部】イスラームが抱える課題、そして未来への展望

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