日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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190経済交流に関しては、長年にわたり日サ関係を象徴してきたアラビア石油の石油採掘事業が2000年に終了しましたが、それに代わって、現在、住友化学株式会社がアラムコとの合弁で大型石油精製・石油化学事業を開始し、順調に進んでいます。こうした事業を通した人的交流は、両国国民の友好関係促進にもおおいに寄与しています。奥田 外交、企業間での交流が多いようですが、民間での交流も増えてきているのではないでしょうか。徳増 おっしゃる通りです。民間レベルでの交流にも注目が集まっています。なかでも2002年のサッカー・ワールドカップの際にサウジアラビア・チームの応援都市となった調布市が、これをきっかけに「調布市サウディアラビア友好会」を設立し、現在も同国との交流活動を継続していること、さらには、愛知県の豊根村が2005年の愛知万博でサウジアラビアのホストビレッジとなって以来、サウジアラビアと交流活動を継続していることは注目すべき点です。サウジアラビア政府も、東京において「アラブ イスラーム学院」を創設し、日本にアラビア語およびアラブ文化を広めるために多大な貢献をしています。2007年ごろからは、サウジアラビアからの留学生も多数来日しはじめました。今後は若い世代間での交流がさらに深まることでしょう。奥田 2008年にはサウジアラビア王国大使館文化部が設置され、文化・人物間交流の本格化に乗り出しています。両国の友好促進に積極的なトルキスターニ大使、そしてイサム文化アタッシェのご活躍にもおおいに期待しています。

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