日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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191座談会 日本人が語る―イスラームと我々の未来日本人ムスリム社会の拡大と課題奥田 続いて、日本のムスリムやモスクの実態調査を進めておられる店田先生にお話を伺いたいと思います。店田 まずは、私がこの調査を手がけるようになった背景を簡単にご説明します。私が所属する早稲田大学には、1930年代に日本のイスラーム研究を手がけていた大日本回教協会の資料を所蔵する「イスラム文庫」があります。その貴重な資料を活かしたいと考え、2000年初頭から日本におけるムスリム社会の研究に着手するようになりました。資料分析によると、日本においては戦前も外国人ムスリム社会は機能していたことが判明しております。2004年ごろからは、首都圏中心に全国のムスリムに社会学的なアンケートを実施するととも店田廣文(たなだ ひろふみ)1949年生まれ。早稲田大学 人間科学学術院(人間科学部) 教授。経歴:東京外国語大学 外国語学部 アラビア語学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。早稲田大学大学院 文学研究科(社会学専攻)博士課程単位取得満期退学。早稲田大学人間科学部 博士。早稲田大学 人間科学部 教授、国立社会犯罪研究センター(エジプト)客員研究員、カイロアメリカン大学ソーシャルリサーチセンター客員研究員などを務める。2001年 日本都市学会賞(『エジプトの都市社会』に対して)受賞。著書:『滞日ムスリムと日本のモスク調査』(2009年「歴史と地理」621号、57-61頁)『戦中期日本における回教研究』(2006年「社会学年誌」47号、117-131頁)『イスラーム世界の将来人口』(2002年「統計」53-55号、17-25頁)など。

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