日本に生きるイスラーム ―過去・現在・未来―
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197座談会 日本人が語る―イスラームと我々の未来ムへの興味が高まっていることと併せて、心強い話題です。今日の座談会で挙がったような話を、一般の方にもっと伝えてほしいと思います。脱・少子高齢化のヒントはイスラームの中に奥田 片倉先生のおっしゃるとおり、私たちイスラームに携わる者の責任は重大ですね。さて、このあたりで未来のことに目を向け、これからのイスラームがめざすべき方向性や展望について語っていただきたいと思います。日本におけるお話でも、イスラーム世界全体の動向でも構いません。店田 日本においては今後、日本人による、日本人のためのイスラームが作り上げられていく時期だと思いますが、その際に日本語で、基本となるイスラームを伝えられる人が育っていないと聞いています。そういった人材の育成が進めば、地域社会とのコミュニケーションの問題なども徐々に解消されるのではないかと考えています。徳増 2010年2月にカイロで開催されたイスラーム会議では、イスラーム圏の方々に「会議といえば1分と遅れずに始まり、清潔さを重視する日本人は、ムスリム以上にイスラームの教えに沿った暮らしをしている」とお褒めいただきました。指導的立場にいる日本人ムスリムが、イスラームの制度としての長所を正しく伝えていけるようになれば、日本人とイスラームの距離はもっと縮まるに違いない。いま日本社会が抱える数々の難問、たとえば少子化や人口減少なども、道徳や子どもの教育に熱心で、家族愛に富むイスラーム的な生き方を学ぶことで解決できる話が多いと思います。奥田 日本人は事実が好きな民族で、「知ること

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