サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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97より良き未来を約束するために㎏の大きさにまで成長すると説明すると、彼女は一層顔を赤くした。私たちはさらに、砂漠で取れるトリュフについて説明した。私はこのパンフレットをプレゼントとして進呈した。このご縁から、私は彼女の友人である政治家ともお付き合いをはじめたのであった。他にも多くの日本人の家族とお付き合いをすることとなり、日本の習慣や伝統などについてたくさんのことを学んだ。ある日、私たちのアパートのドアをたたく音がするのでドアを開けると、そこには20歳に満たない男女が立っていた。話を切り出そうとするので、部屋の中に案内して話を聞くことにした。ふたりとも私が部屋の中に案内したことに驚いていた。少年が話すには、この地区の外国人の家のドアをノックして話を聞いてもらおうとしていたが、部屋の中に案内されたのは初めてだとのことだった。そして、あなたたちは欧州からきたのか、それともアメリカからきたのか、と聞くので、私たちはサウジアラビアからきた、あなた方と同じアジア人だと答えた。話したいことがあるなら話しなさいと促すと、少年は自己紹介をし、少女は妹だと紹介した。ふたりとも大学生で、学生ボランティア活動として、来年のオリンピックにくる外国人のお客様たちのためにサービスを提供したいと考えていることを説明した。何時間も話がはずみ、親しくなった私たちは、その日から家族ぐるみでの付き合いがはじまり、それは私の任期中ずっと続いた。こうして私は日本人の習慣や伝統を知ることになり、日本人は毎晩寝る前にお風呂に入る、ということなどを知った。伝統的な日本の家屋にはお風呂がなく、トイレがあるだけで、日本人は近所の銭湯に通っていた。この場で家族は毎日のことを報告しあい、家族の絆を深めていた。私たちはこの家族の晩御飯に何度も呼

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