サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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118その中で注目に値するのが、二聖モスク守護者アブドッラー・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サウード国王奨学金プログラムによるサウジアラビア留学生である。すでに数百名に近い留学生が日本で勉強しており、そのうちの何人かは日本語をマスターし、学部あるいは大学院で学んでいる。私はこれらの留学生は、将来サウジアラビアにおける日本理解の飛躍的進展に貢献し、両国間のかけがえのない橋渡し役を果たすことにより、日本とサウジアラビアの関係に質的転換をもたらすと考えている。この奨学金プログラムを創設したアブドッラー国王の英断に敬意を表するとともに、日本側としてもプログラムの成果が期待通り上がるよう、積極的に協力すべきである。筆者 太田 博 (おおた ひろし)1936年神戸市に生まれる。東京大学教養学部教養学科アメリカ科卒業。外務省に入省。米国フレッチャー・スクールで国際関係の修士号取得。在米国大使館参事官、在韓国大使館公使を経て、1992〜94年 駐サウジアラビア日本国特命全権大使、1996〜99年駐タイ日本国特命全権大使。退官後、三菱重工業株式会社顧問、近畿大学法学部教授。現在、タイ・カシコン銀行社外取締役。

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