サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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126日本とサウジアラビアとの関係は、今までは、石油と工業製品を主とした取引が中心でした。それは、「相互補完性」に特徴づけられる関係でした。私は、この基調は変わらないとしても、これを止し揚ようし、両者の協力が他の様々な分野にも広がった戦略的・重層的な関係の構築に寄与したいと考えています。そして、日本とサウジアラビアとの間に、政治・経済のみならず、文化、教育、学術、医療等の広がりをもつ、また人的側面においても、女性や青年らの交流を含む、色彩豊かな「虹の橋」が架かることを願っています。一.二度目のサウジアラビア赴任私は、2009年8月下旬、約10年ぶりにサウジアラビアに赴任しました。10年の間にサウジアラビアは大きな変化を遂げていました。その一端を、私は、リヤード国際空港から市内へ向かう車の中で垣間見ました。深夜に近い時間帯であったにもかかわらず、高層ビルやショッピングセンターが、街の中でひと際、鮮やかに輝いていました。前回、離任した時には、見られなかった光景です。着任から、既に8ヶ月以上が経ち、その間、多くのサウジアラビアの人々に会い、また国内各地を訪問し、様々な変化を見てきました。まず、リヤードは縦にも横にも大きくなりました。最初の高層ビルは、前回、離任の直前に完成したばかりでした。その後、第二の高層ビルが完成し、その他の近代建築も続々と建設されています。ショッピングセンターが増えたことにも目を見張ります。街は郊外へ郊外へと拡大を続けており、通勤・通学時には渋滞するほどです。リヤードの人口は10年前の300万人か

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