サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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131日本とサウジアラビアの間に「虹の橋」を架けようとです。これには、責任や負担を共有していく姿勢が要請されます。そして、第三に、そのようなパートナーシップの上に、今度は、第三国・地域あるいは国際社会への貢献を目指して共同でアウトリーチ活動を展開していくということです。そのような共同行動による国際貢献により、国際社会における両国の立場が宣揚されるのみならず、両国関係は一層強固なものになるでしょう。まさにこれこそが我々が目指すべきWin-Winゲームであります。(三)このように考えた場合、今後5年位が、両国にとって極めて重要になってきます。これまでの協力の範囲を拡大し、深化させる努力が必要です。今、私たちがなすべきは、前述の発想に基づき、良き種を見つけ、蒔くことです。私は、今回の赴任にあたり、様々な分野で種を見つけ蒔くことに腐心しています。(四)2007年、安倍首相(当時)のサウジアラビア訪問の結果、産業協力の枠組みができましたが、この枠組みの中で今、様々な投資、中小企業育成支援、人材育成協力等が進行しています。日本の対サウジアラビア投資は既に4件が実を結んでいます。前述したとおり、プラスティック、電子機器・家電分野での人材育成事業も稼動しました。2010年4月には、増子経済産業副大臣から、アリレザ商工大臣に対し、中小企業政策支援の提言報告書が手渡されました。更に、水、電気、原子力、医療等の分野でも協力の端緒が開かれています。青年交流も盛んになりつつあります。留学生派遣に至っては、最近設立された二聖モスク守護者アブドッラー・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サウード国王奨学金制度により、従来の文部科学省奨学金プログラムと併せ、300名以上のサウジアラビアの若者が日本で学んでいます。学術交流も進みつつあります。日本の2

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