サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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137日本とサウジアラビアの間に「虹の橋」を架けよう日本は、2001年1月、河野外相(当時)の湾岸諸国歴訪の際、イスラーム世界との文明間対話イニシアティブを発表しました。2008年、同イニシアティブに基づく第6回会合がリヤードで行われた際、急遽、アブドッラー国王から、謁見の機会が与えられました。その時、国王より、この宗教者間対話の構想が示されました。(三)教育に関するイニシアティブも並々ならぬものがあります。国家予算の4分の1を教育に充当しています。大学の数もここ数年の間に2倍以上に増え、32大学になっています。更に、国王のイニシアティブで、奨学基金が設立され、同奨学金制度を利用して海外で学ぶ学生の数も8万人を超えるまでになりました。日本にも現在約300名の若者が学んでいます。このような国王のイニシアティブについて、あるサウジアラビアの友人から、国王の頭の中には、世界中にキャンパスを持つ、云わば「アブドッラー国際大学」があるのです、との話を伺ったことがあります。〝人材こそ国家建設の源泉〞であるという、国王の教育にかける意気込みに感銘を受けています。伝統的価値を維持し、想像力に溢れ、国際性豊かな、そして社会貢献のできる有為な人材を一人でも多く輩出しようとする国王の意気込みが伝わってきます。(四)私は、このようなアブドッラー国王のイニシアティブを目の当たりにするにつけ、日本とサウジアラビアとの間に戦略的パートナーシップを結ぶための共通の基盤があることを強く認識します。長い目で二国間関係を俯ふ瞰かんした場合、日本とサウジアラビアのパートナーシップで国際社会をリードできる展望が開けると思うのです。

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