サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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139日本とサウジアラビアの間に「虹の橋」を架けよう(三)民間企業の動き戦略的パートナーシップは、政府レベルに限ることではありません。ビジネス等の分野においても展開されて然るべきでしょう。事実、これまでにも、製薬業、最近では、金融業の分野でも日本・サウジアラビア間のパートナーシップの下に、サウジアラビア以外の国への事業の展開が試みられています。このような事例は今後、益々増えていくでしょう。六.世界経済の牽引力「アジアの回廊」―――日本とサウジアラビアを結ぶ「成長の回廊」今後の将来の両国関係を展望した場合、他のアジアの国々をも視野に入れることができると思います。アジアには世界の約60%の人間が住み、GDPも世界の40%を超える巨大なマーケットが存在しています。日本とサウジアラビアはアジアの東西の両端に位置しています。サウジアラビアを中心とする湾岸諸国は他のアジア諸国へのエネルギーの供給国でありました。東のアジア諸国は、工業製品や労働力を提供してきました。ここにも「補完性」の関係が存在しています。将来は、この基本的な補完関係は維持されつつも、経済に限らずもっと広がりのある関係に育っていくでしょう。アジアこそは文化的「多様性」で特徴付けられる地域であり、各国が互いの特徴を生かし、切せっ磋さ琢たく磨ましながら成長を遂げていくでしょう。日本とサウジアラビアを結ぶ地域が、世界経済の牽引力として、いわば「成長の回廊」として発展していくことと思います。その点からも日本とサウジアラビアの「戦略的パートナーシップ」の意味は単に二国間の課題だけではなく、広がりのある意味合いを持つものだと確信しています。

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