サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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145私と日本夢の実現へ子供の時の夢がふくらんできたのは、それから10年ほどたってからのことでした。1979年にキング・アブドゥルアジーズ大学を卒業した私に幸運が待っていました。日本の文部省(現文部科学省)がサウジアラビアからの留学生を募集していると聞いて応募したのです。私は留学生第一号に選ばれました。今から30年前の1980年、私は日本の文部省の留学支援を受け、日本に来ました。22歳の時です。13歳の時の夢が9年で実現したことになります。日本で勉強できることに喜び勇んで成田空港に着いて、途方に暮れたことを思い出します。日本語はさっぱりわからず、見るもの、聞くもののすべてが驚くことばかりでした。日本での生活が始まりましたが、毎日が驚きとカルチャーショックの連続でした。その中のいくつかを述べてみましょう。こんな失敗や驚きも今では懐かしい思い出となっています。東京に着いた私を文部省の方が駒場の寮に連れて行ってくださいました。初めて自分の部屋に入った時には本当に驚きました。ドアを開けてエントランスだと思ったら、それがこれから私が生活する部屋だったのです。サウジアラビアの家はもっとずっと広いので、信じられませんでした。こんなこともありました。お腹がすいたので、近くのコンビニエンス・ストアに行って、白いチーズだと思って買ってきたら、何とも変な味がするではありませんか。そうです。豆腐だったのです。毎日が驚くことばかりでした。

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