サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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157砂漠にかける政治の架け橋─ 渡部恒三氏インタビュー先生はお会いになって、その時はすでに、日本・サウジアラビア友好議員連盟の会長をしていらっしゃいます。この連盟の発足の経緯や、現在の活動はどのようなものですか?渡部 第一次、第二次と、日本はオイルショックで非常に苦労してきました。サウジアラビアやイラン、天然ガスならブルネイだとか、そういった国々と友好関係を築いていかなければ、エネルギーの安定供給ができない、ということで発足したわけです。今は、私の早稲田大学の後輩である小泉君(小泉俊明衆議院議員。日本・サウジアラビア友好議員連盟メンバー)が中心になって、中堅や若手議員に熱心に声を掛けて、先だっても中堅議員らがサウジアラビアに行って、お世話になってきました。向こうの要人の方々にもお会いできたといって、大変喜んでいました。―お会いになったときのアブドッラー皇太子殿下(現国王)の印象をうかがえますか?渡部 本当にすばらしい方でしたよ。世界の元首の方々は、どなたもすばらしいのですが、豊かな国のせいか、おっとりしていらっしゃいました。日本はサミットをはじめ世界中のどこの国へ行っても、貿易バランスが良くないと、文句を言われる。たとえば、日本はアメリカへ自動車を600万台も売っておりますが、アメリカからは30万台しか買っていないのです。日本の通産大臣なんて、どこへ行っても文句を言われます。だけどサウジアラビアはね、バランスが逆だから、文句を言われることもありません。いい思い出ばかりです。少し前までの日本はアメリカとならぶ裕福な国で、たとえば東南アジアの国々に行けば、いか

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