サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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32ファイサル国王― 1957年のサウジアラビアとの交渉では、タリーキー大臣とお会いになったわけですが、林先生はファイサル国王(第3代国王 在位:1964〜75)や、ファハド国王(第5代国王在位:1982〜2005)など歴代の国王にも接見しておられますね。印象的だったシーンについてお話しいただけますか。林 ファイサル国王は、もっともご熱心でした。名君と言われる方ですけれどね。はじめてお目にかかったのは、サウード国王(第2代国王 在位:1953〜64)の時代で、そのときファイサルさんは皇太子でしたが、外務大臣でもあったわけです。非常に有能な方でいろいろな日・サ間の経済交流に力を入れていました。現在も活動を続けている「中東協力センター」とか、「日本サウディアラビア協会」とか、そういうオーガナイゼーションの設立を示唆されたわけで、たいへん幅広い動きをされた方です。ファイサル国王が1965年に来日された折にも、侍従長に求められて箱根めぐりをご案内したことがありました。帰りは東海道新幹線を利用し、僕は国王の隣に席をいただいて折々の質問にお答えしていたわけです。新幹線はその前年の1964年10月に開通し、時速200キロで世界最速とご説明申し上げたときは、スムーズな動き、清潔な社内、行き届いたサービスなど感心しきりのご様子でした。

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