サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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42言葉だけでなく意欲を持って動く― 最後に、これからサウジアラビアと日本が、何かひとつ優先的に取り組むべきものをあげるとしたら、それは何だとお考えですか。林 何でしょうね…。いっぱいあると思うけれども。― この本の企画者であるイサムさん(サウジアラビア王国大使館 文化部 文化アタッシェ)に「あなたが日本にいる間にこれはやっておいてほしい」とおっしゃりたいことはありますか。林 イサムさんのような方がひとりでも多くいてほしいですね。― イサムさんのような方というのは、日本語を理解して、日本の大学で学んで、今の日本のありようを知っているということですか。林 そうそう。言葉だけではなくて、意欲を持って実際に実行している。口先だけの人もいますよね、世の中には。だけど、イサムさんは確かに言葉もわかるし、それで実際に動いていますからね、実現のために。そういう方がひとりでも増えるといいと思いますね。はじめてエジプトに行ったとき、彼らが困っていたのが、ナイルの水を直接飲むことによって、ビルハルツという寄生虫による風土病にかかることでした。僕はそれを医学部の友人の父親から聞いたのです。そのお父さんは医学部の教授でしたから詳しいわけです。結局、予防するには、そういう水をまず浄水することが必要なのだというのです。だけど、当時はその設備も何もない

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