サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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61より良き未来を約束するためにこのようなことはサウジアラビアでも、今までに訪問したアラブ諸国でも体験したことがなかった。彼女は英語で、何をお望みかと聞いてきたので、私は大使館の新しいスタッフであると説明して自己紹介をした。彼女は一層喜び、歓迎の言葉を繰り返した。事務所の1階の部屋は非常に狭かったので、彼女が私のメッセージを中にいるスタッフに伝え、彼らが事務所の外に出てきてあいさつをした。そのうちのひとりが自己紹介をして、「あなたの同胞で領事担当の三等書記官ユーセフです。」と名乗り、私の到着を歓迎し、受付の日本人女性を、「こちらは岩瀬さんです。」と改めて紹介してくれた。ほかにも「こちらは領事業務担当の山田さん、こちらは通訳の白石さんです。」と紹介してくれた。その後、私を事務所に案内してくれたのは、参事官のワフィー氏であった。受付の女性は、私に砂糖の入っていない日本茶を出してくれた。ふたりの同僚は、私の赴任に先立って空港に出迎えるための公電による来日時刻・到着便の通知がなかったことについて質問してきた。私はそのふたりの同僚と大使に対して、外交パウチにて二通の手紙を送付したことを次のように説明した。「最初の一通は移動の決定の直後、大使に対して私が大使館スタッフに加わる旨と、ジェッダから必要なものがあれば何なりとお申し付けくださいと書き、二通目はサファル月1日からの大使館での勤務を求められたときに書いたもので、再度、赴任に際してそちらで必要なものがあれば何なりと確保して参上する旨を繰り返しました。その後何らかの返答がくることを長く待ちましたが、残念ながら何も返答がなかったので、赴任の日時を公電で打つことをためらい、空港の出迎えには誰も見つけられませんでした。このような事情があって直接こちらにうかがった次第です。また、私と妻とふたりの子どもは銀座のホテルに滞在しており、住居もしくは2日後に移動できる次のホテルを探しています。というのも

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