サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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69より良き未来を約束するために3日目になった。大使館に到着すると、別の不動産業者の営業マンが私を待っていた。彼とともに東京をあちこち周ったが、物件の中に私の給料でまかなえるようなものはなかった。私は炊事場のみの住居ではなく、きちんとした風呂つきの住居を必要としていたが、そのような物件は限られていた。「ガイジン」を受け入れる物件は少なく、よって家賃は高いものになっていた。事務所に勤務時間終了前に戻り、大使夫人が倉庫で探し物をしているところに出くわした。彼女は応接室で私のそばを通り過ぎると、無事の到着を歓迎し、彼女も私が住居を見つけていないことを心配していると伝えてくれた。彼女は夫である大使から私が直面している問題について聞いていたようだ。ホテルに戻り、鳥肉と牛肉のピラフを注文し、ホテルの周囲の道を散策したところ、いくつかのマッサージの店や、いまだかつて見たことのないほど巨大で多種多様な商品を扱っているショッピングモールを見つけた。そのモールの販売員女性たちの接客応対のすばらしさはいうまでもなく、彼女らは着物を着用していた。夜、ホテルに戻ったところ、フロントからホテルの滞在が金曜日まで延長できること、また、大使館から近い麻布にあるホテルの予約が完了したことを聞いた。そのホテルはユニークなデザインの庭園があることで有名であり、ハネムーンを過ごす日本人客に人気があるらしい。そのホテルは金曜の昼から宿泊が可能であるとのことであった。フロントの心遣いに感謝を述べつつ、ハネムーンの宿泊客で埋まっているホテルへと導かれた運命と、そこでの日々を想像しうれしさを覚えた。

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