サウジアラビアと日本 ―その素顔と絆―
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76ての外交官スタッフと現地スタッフおよびその配偶者を昼食へと招待した。大使は、「お疲れ様です」と述べた。昼食のテーブルの着席順はプロトコール(外交儀礼)をこえたものであった。大使が上座に着席し、大使夫人はその向かい側に着席した。大使夫人の右隣には外交ランクの最も高い参事官が着席し、参事官夫人は大使の右隣に、大使夫人の左隣には次いでランクの高い外交官である独身の三等書記官が着席した。そして私の妻は大使の左隣に、このように右側と左側でランク順となって着席した。給仕が料理を一皿ずつ並べ出した。スープ、ゆでた野菜をつけあわせた魚料理、グリルポテトをつけあわせた肉料理、少量のお米と野菜、そして最後にケーキとコーヒーが運ばれた。大使と夫人はすべての来訪者を門まで見送った。それは上客を見送るときとまったく同じであった。これがテーブルのプロトコールの最初のレッスンであった。私はスムーヒー博士による外交とプロトコールの教本を復読したが、それを理解するには情熱が必要であった。十一.「サファル(Safar:ヒジュラ暦[イスラーム暦]2月)」と「サファル(safar:旅)」ステップに関する語りはラシャーの好奇心をそそった。私たちはコーヒーをすすっていたのだが、ラシャーは次のステップは何だったのかを聞いてきたので私はこう答えた。次のターニングポイントは、参事官の書いた新聞報告書の書き直しを、支援と指導をいただいたシェイフ・アハマド・アブドゥルジャッバール大使から命じられたときであった。彼の筆跡は鶏の足跡のよ

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