2017年02月17日

文化アタッシェの言葉
~サウジアラビア王国副皇太子訪日をお迎えして~
国王令発布:私費留学生を国費派遣に編入せよ

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ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子殿下、日本の大学を訪問しサウジ留学生と面会

カーリド・アルファラハーン文化アタッシェの言葉;

私及び日本留学サウジ学生を代表し、二聖地の守護者サルマン・ビン・アブドルアジーズ国王陛下に対して、この度私費留学生を国費派遣に編入せよとの有難い御沙汰を下されましたことに、深甚なる感謝と心からの敬意そして忠誠の心を表したいと存じます。2016年12月3日に発布されたこの勅令は日本各地に響きわたる朗報でありました。国費派遣生と私費留学生が相手を祝福し喜びを分かち合う声が私の許にひっきりなしに届いてきて、まるで犠牲祭(イード・アルアドハー)が一足早くやってきたかのようでした。

実際、今年のイード・アルアドハーは勅令の恩恵を受けた者や私を含めた文化部のスタッフ、サウジで朗報を聞いた家族らにとって二重のお祝いの日でありました。日本特に東京は非常に生活費が嵩む為、日本の大学に留学すれば学問や研究に留まらぬ学びがあることや文化的影響や教養の涵養や人格的陶冶など日本の生活を通して多くの収穫が得られることを良く解っている先の先まで真剣に考えている学生でなければ、留学先として日本に赴かないのです。

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ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子殿下、日本の大学を訪問しサウジ留学生と面

現在、日本に留学中のサウジ国費派遣生は460名、うち26%にあたる120名が女子学生であり、学生の専攻分野は多岐に亘りますがほとんどが理工系を専攻しております。学位過程の内訳は学部生が232名、修士課程が103名、博士課程が36名、その他が日本語過程となっています。なお、これまでに日本留学を修了した派遣生はおよそ300名であり、そのほとんどが母国に帰って生産開発の担い手として活躍していますが、日本企業に就職し日本に残り数年間の訓練や実地での技術養成を受けて、より能力に磨きをかけた上で現場から日本の経験を母国に持ち帰らんと励んでいる者もおります。

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ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子殿下、日本の大学を訪問しサウジ留学生と面会

ところで、日本留学中のサウジ学生達が待ち望んでいた大いなる誉れは、ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ副皇太子殿下にお目にかかることでした。副皇太子殿下のお言葉やご助言は若者にとって常に閃きの源泉であり、その結晶たる“サウジビジョン2030”は、サウジアラビア王国の輝かしい未来へ向って皆を導く灯火であり、国費留学生においては“サウジビジョン2030”を確認することで、その諸計画や目的に照らして専攻分野や研究分野を選択することができるのです。ここで述べておかねばならないのは、サウジ学生らは待ち望んでた副皇太子殿下訪日の報を受けるやいなや文化部に連絡をしてきて、御訪日を成功させる為にお役に立てることなら何でも請け負いたい、いつでも参上できると申し出てきたのです。勿論、我が母国の若者の行動として何ら驚くことでなかったのですが、最初の打ち合わせに集合した彼らの目を見たとき、私は彼らを誇り頼もしい気持ちでいっぱいになりました。アッラーの御采配によって母国に少しでも恩返しのできる機会を得たという至福と喜悦の情に満ち、慶びに堪えない気持ちが溢れんばかりであり、副皇太子殿下に謁見でき御言葉を拝聴できるという希望に満ちていたのです。まさに彼らが永く想望していたことがやってきたのでした。

日本に関して持つ情報や日本語力を駆使して55名のサウジ学生が訪日団の便宜供与に尽力しましたが、これが彼らにとって掛け替えのない貴重な経験となりました。それは“サウジビジョン2030”推進に傾ける副皇太子殿下の御尽力と辣腕を間近で見ることができたという点、また、祖国を離れた土地で共に学ぶサウジ学生同士が結束し組織力を高め手腕を磨くことができたという点、そしてまた、日本の方々に、サウジ指導者らと国民との絆の強さや、サウジの若者の献身・奉仕の精神、真面目・勤勉さを見て頂くことができたからです。

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ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子殿下、日本の大学を訪問しサウジ留学生と面会

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教育・学術視察団による東大訪問

さて、副皇太子殿下の訪日とその内容・成果や反響については話せば非常に長くなってしまいますが、それについては殿下に随行の取材陣による詳細な報道で十分でありましょう。殿下と共に、諸大臣、サウジの新聞編集長やメディア、作家や学者、経済界の代表やビジネスマンが訪日に同行しており、大使館と文化部との間で密接な連携を図り通訳支援に携わったサウジ学生と文化部のスタッフと共に私も殿下同行の使節団に同行し目の当たりにしましたが大変過密な日程が組まれておりました。教育・学術視察団及び随行作家の活動内容はほとんど文化部の任務に近い内容であり、そこで私どもが教育・学術機関の視察に同行する栄誉を受けたわけですが、ここで訪問先の一つ、東京大学についてお話し、その他日本の大学の見解を把握するレンズと看做したいと思います。東京大学は、日本の大学の中でトップに君臨しており、世界大学学術ランキングにおいては20位に位置しています。視察団を向かえた東京大学の幹部の方々は“サウジビジョン2030”に掲げられた目標・プログラムを確認され、これを大変高く評価され、両国の学生交流や大学院生の研究留学、大学教授の特別研究期間の設置、また、共通の関心分野における共同研究、再生可能エネルギー、中でもソーラーエネルギー関連について研究プロジェクトに参画することなど、様々な方法で“サウジビジョン2030”の達成に向け協力していきたいと述べられました。面白い話を伺ったのですが、工学部所属の工学博士中野教授が仰るには、サウジアラビアでは一年中十分な日射量が確保できるためにソーラーエネルギーを産出するコストは、日本でのそれの三分の一に抑えられ、サウジアラビアで産出したソーラーエネルギーを備蓄して日本に輸送したとしてもそのコストは日本で産出するより低く収まるというのです。つまりサウジアラビア王国は、太陽光産業技術の要諦を抑えて自国で産出できるようになれば、石油の後にも世界のエネルギー供給国の長としてあり続けることが出来るのです。学術的・文化的・技術的な日本との協力関係が如何に重要であるか、そして日本へのサウジ留学生派遣の意義がここで明らかになっていると思います。先端技術の牽引者である日本の方々がサウジアラビアとの協力を真摯に希望し、我々との協力に準備万全であるのです。

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文化アタッシェと学生との事前の打ち合わせ会議

最後になりましたが、サウジアラビア王国教育省Dr.アフマド・ビン・ムハンマド・アルイーサー大臣、駐日サウジアラビア王国大使館アフマド・ビン・ユーヌス・アルバッラーク特命全権大使に対し、常日頃よりサウジ留学生への変わらぬご支援と文化部によるサウジ学生サポート任務の便宜を図ってくださりご助力下さっていることに衷心より謝意を表したいと存じます。

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副皇太子殿下との面会後、迎賓会前にて

 

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