2017年04月20日

文化アタッシェの言葉
2017年3月12~15日、サルマン・ビン・アブドルアジーズ国王陛下来日をお迎えして

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2017年3月、サルマン・ビン・アブドルアジーズ国王陛下が公式実務訪問賓客として来日されました。昨年2016年8月31日から9月3日の日程で行われたムハンマド・ビン・サルマン副皇太子殿下訪日から幾何もなく決定されたサウジアラビア王国国王訪日は、サ日間に結ばれている戦略的関係の重要性を明らかに示しており、一昨年2015年に両国外交関係樹立60周年を祝った両国民間の絆と協力関係とを一層深めるであろうと期待されます。

さて、両国間では1960年より相互の要人公式訪問が重ねられてきました。1971年にファイサル国王陛下(当時)が訪日された際に敷かれた両国間の戦略的経済関係は急速にその緊密さを固め、日本はサウジアラビア王国にとって米国に続く第二の経済パートナーとなりました。日本は輸入原油の約30パーセントをサウジアラビア王国から調達しており、一方サウジアラビア王国は、輸送用機器や一般機械、電子・電化製品はじめ多くの製品を日本から輸入するだけでなく技術教育・訓練においても日本の経験・蓄積から学びを得ています。

2007年にはサウジアラビア王国政府奨学金プログラムによる日本留学第一期生が派遣されましたが、彼らは日本留学を通して、知識、日本文化、文化遺産、文明、日本の美、尊敬と信頼の念や勤労・開拓心や絶え間なき向上心から成り立つ伝統・習慣、まさに日本の科学技術振興の礎たるものを見聞し、実に豊かな経験を積んだのでありました。

一昨々年のこと、2014年にはサルマン・ビン・アブドルアジーズ国王陛下(当時皇太子)による歴史的訪日がありました。この訪日において早稲田大学からサルマン国王陛下に名誉法学博士学位が贈呈され、サウジアラビア王国大使館文化部はその指揮・監督を担いました。サルマン国王陛下は名誉法学博士学位贈呈式の記念講演において次のように話されています。

「日本の足跡は驚異を禁じえないものであり、日本の経験が他国を刺激し成長と発展に向わせています。私を含めサウジアラビア王国民は日本という国を驚異と賞賛の念を惹き起こす国と見ております。」

また、来校を記念する早稲田大学の芳名帳には、

『ここ学問の牙城にて大いなる希望を目にして誠に嬉しく思いました。学問こそは国の礎であり繁栄の鍵であるからです。有難うございます。』 と記帳されています。

そして、日本の大学及び日本語学校に留学しているサウジ人学生を、日本はじめ世界に対して母国サウジアラビアの真のイメージを伝える特使たる存在と見ており、誇りに思っている、と御気持ちを表現されました。

今回、サウジアラビア国王による来日は46年ぶりとなりますが、これは、サウジアラビア王国による「サウジ・ビジョン2030」の発表を受けて、日本が「サウジ・ビジョン2030」実現への協力希望を表明し、「日・サウジ・ビジョン2030共同グループ」が立ち上げられ、協力の方向性や枠組みそして具体的な取り組み内容が諸分野に亘って作成されたことに続き行われる運びとなったのであり、この度の訪日においては、複数の覚書が署名される予定であり、サウジアラビアと日本は再び両国の新たな野心的改革目的の実現に向けて協力のシナジーを最大限に挙げる大規模な戦略的パートナーシップを結ぶことになります。

サウジ・ビジョン2030に掲げられている最重要目標の一つは、非石油依存の経済、知識やノウハウ及び人材に依拠した経済の構築でありますが、サウジアラビア王国政府奨学金プログラムによる日本留学、つまり優秀なサウジアラビアの学生を日本の優秀な大学で学ばせることで、日本の豊富な知的資源及び優れた技術を取り込み、知識基盤経済の時代への移行に大きく前進できることは疑いなく、この目標達成に必要なサウジアラビアの人材育成が可能となるのです。

ここで改めて、サウジアラビア王国教育省大臣アフマド・ビン・ムハンマド・アルイーサー博士、駐日サウジアラビア王国大使館アハマッド・ビン・ユーヌス・アルバッラーク特命全権大使はじめ教育省及び大使館職員の皆様に、文化部と留日サウジ人学生に常に手厚いご支援ご助力を賜っておりますことに対して深甚なる感謝の意を表したいと存じます。

駐日サウジアラビア王国大使館文化アタッシェ

Prof. カーリド・ビン・アブドルラフマン・アルファラハーン

 

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